データ不正改ざんや物理攻撃から高性能クラウド・コンピューティング向けSoCを守るDesignWare IDE Security IP Modules
概要
2021年1月27日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、DesignWare Integrity and Data Encryption (IDE) Security Modulesの提供開始を発表した。これにより、設計者は、PCI Express(PCIe®) 5.0やCompute Express Link TM(CXL)2.0のインターフェイス・アーキテクチャを組み込んだ高性能コンピューティングSoCをデータ不正改ざんや物理攻撃から守ることが可能となる。DesignWare IDE Security IP Modulesは、高効率な暗号化/解読機能やAES-GCMアルゴリズムに基づく認証機能により、PCIe 5.0やCXL 2.0規格が定義する性能/レイテンシを満たしつつ、センシティブなデータを保護することができる。また、PCIe 5.0ならびにCXL 2.0インターフェイス規格に対応して開発され、シノプシスのDesignWare Controller IP for PCI ExpressならびにCXLと共に事前検証済みのため、SoCへの統合にかかる期間を短縮することができる。
PCI-SIG® 議長 兼 社長 Al Yanes氏は次のように語っている。「PCIe 5.0仕様のIDE暗号技術は、業界標準の設計要件との整合性が確保されており、セキュリティ要件の進展に合わせて柔軟に拡張することができます。シノプシス社が提供されている、PCIe 5.0仕様に対応したインターフェイスIPとセキュリティIPの同社ならではの組み合わせにより、設計者の皆様は、開発中のシステムに必要とされるセキュリティ機能を短期間で実装することが可能となりました」
CXL Consortium 議長 Jim Pappas氏は次のように語っている。「セキュリティ確保は、あらゆる技術の土台です。IDEセキュリティ機能がCXL 2.0に組み込まれることによって、よりセキュアなエコシステムを構築することが可能となります。CXL Consortiumメンバーのシノプシス社が、セキュリティ機能を最先端クラウドならびに高性能コンピューティング・システムに組み込むためのソリューションを提供してくれることは喜ばしい限りです」
シノプシス IPマーケティング&ストラテジ担当上級副社長 John Koeterは次のように述べている。「ハイパースケール・クラウド・データセンターにおけるインターネット・トラフィックが劇的に増加している現状を見ますと、こういったシステム内のデータ転送を保護するセキュリティは不可欠な要素です。DesignWare Controller IP for PCI Express5.0ならびにCXL 2.0にDesignWare IDE Security IP Modulesを組み合わせたのは、当社ならではの革新的テクノロジです。このテクノロジをご活用いただくことにより、開発リスクを大幅に削減しつつ、業界標準に準拠したセキュリティ機能を高性能クラウド・コンピューティング・システム向けチップに組み込むことが可能となりました」
提供可能時期ならびに参考情報
PCI Express5.0ならびにCXL 2.0向け DesignWare IDE Security IP Modulesは、既に提供を開始している。
PCI Express5.0ならびにCXL 2.0向け DesignWareコントローラIP、PHY IPならびに検証用IPも、既に提供を開始している。
DesignWare IPについて
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IPに関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。
詳細情報はhttps://www.synopsys.com/designwareより入手可能。
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、業界で最も広範囲をカバーしたアプリケーション・セキュリティ・テスティング・ソリューションならびにサービスを提供しているS&P 500カンパニーである。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、よりセキュアでハイ・クオリティなコードを開発しているソフトウェア開発者に、革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
# # #
Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標または商標です。
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。
<お問い合わせ先>
日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-6746-3940 FAX: 03-6746-3941
2024/5/6 - シノプシス、ソフトウェア・インテグリティ・グループ事業のClearlake Capital社とFrancisco Partners社への売却で正式契約を締結
2024/4/24 - シノプシス、TSMC社の最先端プロセスを活用した次世代チップ・イノベーションを加速
2024/4/17 - シノプシス、包括的なソフトウェア・サプライチェーン・セキュリティ対策のための新ツールBlack Duck Supply Chain Editionを提供開始
2024/4/17 - シノプシス、オープンソース・セキュリティ&リスク分析レポートを発表 コードベースの74%に高リスクのオープンソース脆弱性、前年から54%増加