ISO 26262 FMEA/FMEDAならびに故障分類にかかる工数を最大50%削減するVC Functional Safety Manager
概要
今後の車載向けIPやSoCが、認証取得に向けた困難な課題や増大する工数に対処するために必要な検証自動化機能を提供
FMEA/FMEDAならびに故障分類の自動化を実現する統合機能、強力な検証エンジン、ISO 26262認証済みツール群、エキスパートによる支援サービスを提供する、業界初の最も包括的な機能安全検証ソリューション
今後の機能安全検証にかかる工数の増大に対して、工数を最大50%削減する新しい統合ソリューション
2019年10月7日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、業界初の最も包括的な機能安全検証・統合ソリューションを発表した。これにより、最も厳格なAutomotive Safety Integrity Levels(ASIL D)をクリアしなければならないIPや半導体の開発企業は、ISO 26262認証の取得までにかかる期間を短縮することが可能となる。このソリューションの一部を構成するVC Functional Safety Managerは、故障モード影響解析(FMEA:failure modes and effects analysis)や故障モード影響診断解析(FMEDA:failure modes effects and diagnostics analysis)ならびに故障分類の自動化を実現するテクノロジを提供する。システム・アーキテクト、IP設計者、検証エンジニアは、自動化がなされておらず間違いを起こしやすい従来のポイントツールによる場合と比較して、生産性を最大50%向上した機能安全検証を実行することができる。
Arm社 オートモーティブ & IoT事業部門 テクノロジ戦略担当シニア・ディレクター Neil Stroud氏は次のように語っている。「最先端のADASならびに自動運転システムの実用化にとって、安全性の確保が最もクリティカルな課題であることに疑いの余地はありません。車載システム向けの半導体を開発している企業にとって、ISO 26262準拠と機能安全検証の完遂は避けては通れない課題です。デジタル故障シミュレーション・テクノロジを提供するシノプシス社のZ01X™などのような自動化/高速検証エンジンの活用は、認証取得までにかかる期間の短縮に不可欠です」
パワートレイン、先進の運転支援機能、自動運転機能といった車載システムに求められる機能は増加の一途を辿っており、それらを実現するため車載半導体の設計は複雑化を極めてきている。そうした半導体の開発企業は、高度な機能の実現にとどまらず、ISO 26262認証をクリアした製品を顧客に届けなければならない。こうした背景から、これまでと比べて検証工数は2~3倍増加すると予測されている。シノプシスの機能安全検証・統合ソリューションが提供する独自のテクノロジは、統合された故障定義ならびにデータベースと業界最速の検証エンジンを活用して、FMEA/FMEDAならびに故障分類のための包括的な自動化ソリューションを提供することで、生産性の障害となっている要因を取り除く。さらにシノプシスの機能安全検証ソリューションは、必要とされるISO 26262認証を得たツールと、エキスパートによる支援サービスも提供しているため、プランニング、開発、結果までの期間を短縮し、準拠性評価や最終製品提供を早めることができる。シノプシスの機能安全検証・統合ソリューションならびにVC Functional Safety Managerは、主要顧客企業で既に採用されている。
機能安全等に関するコンサルティングを提供しているExida社の主席セーフティー・エキスパート Alexander Griessing氏は次のように語っている。「車載エレクトロニクス・システムは、複雑化の一途を辿っており、先進の自動車開発にとって、ハードウェアのシステマティック故障やランダム故障のリスクの低減は重要課題です。当社とシノプシス社は、効率的で自動化された開発ソリューションが必須であるという共通認識の下、顧客企業が短期間でISO 26262準拠の機能安全を達成できるよう支援するため協業しています」
シノプシスの機能安全検証・統合ソリューションを構成する主要なテクノロジは以下の通りである。
VC Functional Safety Manager
高品質かつ拡張性の高い分散処理でFMEDA自動化を実行するツールであり、FMEA/FMEDAならびに一元化された故障対策により高い生産性を実現
TestMAX FuSa
RTLやゲートレベルの開発初期段階で機能安全解析を実行し、モジュール三重冗長構成(TMR:triple modular redundancy)やデュアルコア・ロックステップ(DCLS:dual-core lockstep)などの冗長性に拠るセーフティメカニズムが必要となる箇所を特定
Z01X
高速なデジタル故障シミュレーションを実行する実績豊富な故障シミュレータ
VC Formal™ FuSa App
フォーマル・フィルタリング機能により故障分類を短時間で実行
TestMax CustomFault™
機能安全/テストカバレッジの解析をフルチップで実行する高速アナログ/ミックスドシグナル故障シミュレータ
ZeBu® Server
膨大なソフトウェアを含めた時間のかかるテストを高速実行する業界最速の故障エミュレータ
Verdi® Fault Analysis
業界を代表する必要条件トラッキング・ツールとも連携可能なデバッグ/プランニング/カバレッジ解析ソリューション
Certitude®
ISO 26262 Part 8-9に準拠して検証フローの堅牢性を証明する検証品質確認システム
シノプシス ベリフィケーション・グループ エンジニアリング担当副社長 Vikas Gautamは次のように述べている。「ISO 26262準拠ならびに認証取得を支援する最も包括的な機能安全検証ソリューションを実用化するため、当社は、車載半導体開発のリーディング・カンパニー各社と協業を重ねています。シノプシスには、FMEA/FMEDA自動化、拡張性の高い検証エンジン、機能安全検証の専門知識、認証済みの検証テクノロジを提供するもっとも包括的な統合ソリューションをご提供できる独自の強みがあります。これによって、お客様各社によるISO 26262準拠製品の開発期間短縮を実現しています」
提供可能時期ならびに関連情報
シノプシスの機能安全検証・統合ソリューションならびにVC Functional Safety Managerは、早期適用企業向けに既に提供を開始している。
シノプシスの機能安全検証・統合ソリューションの詳細は、下記より入手可能。
VC Functional Safety Managerの詳細は、下記より入手可能。
https://www.synopsys.com/verification/vc-functional-safety-manager.html
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software™)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標または商標です。
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。
<お問い合わせ先>
日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-6746-3940 FAX: 03-6746-3941
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