ArmベースSoC のインプリメンテーションにかかる期間の短縮とPPA の向上をFusion Compiler で実現するためのエンハンスを施したQuickStart Implementation Kits
概要
Arm®社の最新プロセッサ Cortex®-A76ならびにNeoverseTM N1 の早期適用企業各社がシノプシスのFusion CompilerTMを用いて達成したテープアウトで実証された協業の成果
Arm社の次世代プロセッサをはじめとする主要なコアで最適なPPAを実現するためのシノプシス QuickStart Implementation Kits(QIKs)を活用するFusion Compiler
最新Armプロセッサのインプリメンテーションのベスト・プラクティスを紹介したSynopsys Users Group(SNUG®) in Silicon ValleyでのArm/シノプシス ジョイント・セッションのビデオは、下記より視聴可能。
2019年5月1日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、業界唯一の完全統合型RTL to GDSIIインプリメンテーション・システム Fusion CompilerをサポートするQuickStart Implementation Kits(QIKs)の提供のため協業を拡張したことを発表した。Fusion Compilerは、Armベース・プロセッサの最短期間でのインプリメントと消費電力/性能/面積(PPA)の改善を実現できるよう開発されている。これにより、Arm社の最新あるいは今後リリースされるコア・アーキテクチャを実装して高度に差別化された製品を目指すお客様各社は、短期間かつ業界に先駆けた開発が可能になる。今回の協業は、Arm社の最新プロセッサ Cortex-A76 ならびにNeoverse N1 の早期適用企業各社によるSoCテープアウト成功を実現した両社のコラボレーションをベースに実施された。
Arm社 Client Line of Business マーケティング担当副社長 Ian Smythe 氏は次のように語っている。「シノプシス社とは、過去25年以上にわたってさまざまな協業を成功裏に実施し、設計者の皆様が革新的な新製品をいち早く市場に送り出し、かつPPA目標を達成できるよう支援してまいりました。今回の協業は、シノプシス社のFusion Compiler を活用されているお客様各社が、モバイル・デバイスからクラウド・インフラまであらゆるコンピューティング領域で当社の次世代プロセッサを組み込んで差別化した製品を、確実に短期間で開発できるようにするためのものです」
Arm 社とシノプシスは、Fusion Compiler を核にしたFusion Design PlatformTMを用いて主要なArmコアをインプリメントする際にベスト・プラクティスを再現できるようにするためのスクリプトやリファレンス・ガイドからなるQIKs の開発で協業を重ねている。また、このQIKs はArm Artisan® Physical IP ならびにPOP TM IP も最大限活用している。Arm社とシノプシスは、こうしたベスト・プラクティスのうち、Cortex-A76 ならびにNeoverse N1 や、今後リリースされるプロセッサで実施したものをSynopsys Users Group(SNUG) in Silicon Valleyでのジョイント・セッションで紹介した。シノプシスのSolvNetユーザーは、その模様を下記サイトより視聴可能である。
https://solvnet.synopsys.com/retrieve/3063262.html
シノプシス デザイン・グループ 共同ジェネラルマネージャー Deirdre Hanford は次のように述べている。「Fusion Design Platoform の基幹ソリューションであるFusion Compiler は、高度な差別化を施した設計ソリューションであり、Arm社の次世代コア組み込む製品で必要とされるPPAを実現することができます。Fusion Compiler 活用のための今回の協業を通じて、お客様各社は、より早期に業界唯一のRTL to GDSII ソリューションを用いた業界最高水準の結果品質と、最短期間での設計収束を実現できるようになります」
Fusion Design Platform の中核をなすFusion Compiler の独自のアーキテクチャは、設計結果を高い精度で予測しつつ最短期間で結果を達成できる最も設計収束性の高いメソドロジを用いて、性能/消費電力/面積の最適化を実現する。拡張性の高い単一のデータモデルと、業界のゴールデン・サインオフ・ツール群のテクノロジを活用した解析エンジンをネイティブに統合した環境をベースに、非常に厳格な性能/消費電力/面積の指標をRTL-to-GDSII フローを通じて効率的かつ効果的に達成する。また、シノプシスが業界をリードする設計テクノロジを設計フローのあらゆるポイントで活用することで効果を最大限に引き出し設計フロー全体の収束性を高める最適化メソドロジと、フィジカル・シンセシスとを完全に統合した収束性の高い最適化フレームワークをフル活用して、業界最高水準の性能/消費電力/面積を実現する。この画期的な設計手法により、単にフロントエンドならびにバックエンド・ツールを組み合わせた従来型の手法と比べて、タイミングを最大20% 改善、トータル消費電力を10~15% 削減、面積を最大5% 削減できる。さらに、他の追随を許さない設計可能容量により、SoC レベルでのグローバル・デザイン・プランニングが可能となり、より設計効率を高める革新的な階層設計フローを提供している。
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-6746-3940 FAX: 03-6746-3941
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