シノプシスのデザイン・プラットフォーム、ベリフィケーション・プラットフォーム、DesignWareインターフェイスIPが性能/消費電力/面積の最適化と開発期間短縮を可能に
概要
Fusion Technologyを搭載したシノプシス・デザイン・プラットフォームがArmコアの性能/消費電力/面積の最適化とインプリメンテーション期間の短縮を実現
スクリプトやリファレンス・ガイドとともに提供される7nmプロセスArm® Cortex®-A76向けQuickStart Implementation Kit(QIK)も利用可能
シノプシスVerification Continuum™プラットフォームが、検証期間短縮とArmベース・デザインの品質向上に貢献
2018年5月31日カリフォルニア州マウンテンビュー発 – Arm ならびにシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、Arm Cortex-A76、Cortex-A55、Arm Mali™-G76プロセッサをはじめとするArm 社の最新のモバイル開発プラットフォームの早期適用企業各社が、シノプシスのFusion Technology 搭載デザイン・プラットフォーム、Verification Continuum プラットフォーム、DesignWare インターフェイスIPを活用して、SoC のテープアウトを達成していることを発表した。また性能/消費電力/面積の最適化と開発の期間短縮を可能にするCortex-A76、Cortex-A55向けQuickStart Implementation Kit(QIK)も利用可能となっている。
シノプシス デザイン・グループ 共同ジェネラル・マネージャー 兼 コーポレートスタッフ Deirdre Hanford は次のように述べている。「Arm 社と早期に開始した緊密な協業により、Arm Cortex-A76、Cortex-A55、Arm Mali-G76プロセッサをはじめとするArm 社の最新のモバイル開発プラットフォームの早期適用企業各社によるテープアウト成功が現実のものとなりました。当社のFusion Technology 搭載デザイン・プラットフォーム、Verification Continuum プラットフォーム、DesignWare インターフェイスIP の組み合わせにより、Armベース製品の開発期間を短縮し、性能/消費電力/面積の最適化を達成することができたのです」
シノプシスのFusion Technology 搭載デザイン・プラットフォームが可能にしたArm 社の最新モバイル・コアの最適化実装の概要は下記の通りである。
Design Compiler® Graphical ならびにIC Compiler™ II による7nm 以下のプロセスでの実装
リソース密集制御とタイミング・ドリブン配置によって実現する高い動作性能
フロー全体を通じたクロック/データパス同時最適化による消費電力削減
PrimeTime® PBAベースECO ならびにパワーリカバリー、StarRC™ マルチコーナー・エクストラクションと協調したPBA によるサインオフ収束
IC Compiler II とRedHawk™ Analysis Fusion の協調動作によって可能となるサインオフ・ドリブン設計フローの活用により、パワーインテグリティならびに信頼性を確保したデザイン最適化を短期間かつ開発早期段階で実行
インプリメンテーション・スクリプトやリファレンス・ガイドとともに提供されるCortex-A76、Cortex-A55向けQIK は、Fusion Technology を活用して、より短期間で最適化された性能/消費電力/面積を導き出す。QIK は、7nm プロセス・テクノロジでのArm モバイル・プロセッサ実装に最適化したArm Artisan® POP™ テクノロジを用いて構築されている。またシノプシスは、設計者が短期間での設計成功の確信を持って開発目標に取り組むのを支援するため、Arm プロセッサのハードニングの経験が豊富なプロフェッショナルが提供するデザイン・サービスも用意している。提供するサービスは、QuickStart インプリメンテーション・サービスからターンキー・コア・ハードニングまで幅広いものとなっている。
Arm 社の最新モバイル開発プラットフォームの早期適用企業各社がテープアウトに際して広範囲にわたって活用したVerification Continuumプラットフォームの概要は下記の通りである。
Cortex-A76 ならびにCortex-A55 のArm Fast Models を搭載した仮想プロトタイプのVirtualizer™ Development Kit (VDK)ファミリー、HAPS® FPGAベース・プロトタイプをはじめとするシノプシス・プロトタイピング・ソリューション
Arm Cortex-A アーキテクチャ向けの細粒度並列処理(fine-grained parallelism)テクノロジを搭載したシミュレータ VCS®、ならびにArm AMBA®インターコネクトの検証用IP
高性能エミュレータ ZeBu®®
Arm社の最新モバイル開発プラットフォームの早期適用企業各社は、モバイル向けSoCの開発期間を短縮するために、シノプシスが提供している高品質なDesignWareインターフェイスIPも活用している。モバイル向けDesignWare IPには、USB、DDR、PCI Express、MIPI、Mobile StorageのPHYならびにコントローラIPなどがあり、これまでに数十億ユニットにおよぶ搭載製品が出荷されている。
Arm社 Client Line of Business バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー Nandan Nayampally 氏は次のように語っている。「シノプシス社とは、数え切れないほど多数のお客様の開発プロジェクト成功に向けて協業を重ねてまいりました。当社の最新のモバイル向け高品質IPのための早期協業を通じて、性能/消費電力/面積を最適化しつつ、かつ開発期間を短縮するソリューションをご提供し、早期適用企業各社様のテープアウト達成を実現することができました」
提供可能時期
Cortex-A76、Cortex-A55、その他の主要なArm Cortex-Aプロセッサ向けQuickStart Implementation Kit(QIK)は、下記サイトより既に提供を開始している。
https://www.synopsys.com/arm-opto.
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-6746-3940 FAX: 03-6746-3941
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