先進のFinFETプロセス実装で伝送帯域を2倍に向上、消費電力を30%削減できるDesignWare IPソリューション
概要
UFS v3.0コントローラIP、MIPI® UniPro® v1.8コントローラIP、シリコン実証済みMIPI M-PHY® v4.1 IP、検証用IP、IP Prototyping Kitを提供する完全なDesignWare® UFS IPソリューション
シリコン面積を増加させることなく、11.6Gbps動作での1レーンあたり電力を3.5mW/Gbps以下に抑えるM-PHY
ストレージ・デバイスに入出力される個人データを保護する暗号化エンジンを搭載
モバイル機器、デジタルカメラ、ドローン、2-in-1ノートパソコン、車載機器などで求められる厳密な仕様に合致した組込み/リムーバブル・ストレージを実現する高性能なUFS IPソリューション
2018年2月26日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、最新の標準規格 JEDEC UFS v3.0に準拠した業界初の完全なUFS(Universal Flash Storage) IPソリューションの提供開始を発表した。レイテンシが低く、処理能力の高いDesignWare UFS 3.0 IPソリューションにより、1レーンあたりの伝送帯域を2倍に向上でき、UFS 2.1と比べてより高速なSoC-ストレージ間インターフェイスを実装できる。また、バーストモードと低消費電力モードの高速切り替えを実現する電力効率の高いMIPI M-PHY IPにより、1レーンあたり電力を3.5mW/Gbps以下に抑えることができる。UFS コントローラIPは、各レーンに暗号化/復号エンジンを組み込んでおり、ストレージとのセキュアなデータ入出力を実現できる。またDesignWare IP Prototyping Kitを活用することにより、シリコン完成前にソフトウェア開発とインターオペラビリティ・テストを進めることができる。シノプシスが提供するこの完全なUFS 3.0 IPソリューションにより、組込み/リムーバブル・ストレージの必要なシステムに求められる機能を短期間で実装することが可能となる。
MIPI Alliance 理事長 Joel Huloux氏は次のように語っている。「フィジカル・レイヤにMIPI M-PHY v4.1を、そしてリンク・レイヤにUniPro v1.8を組み込んだUFS 3.0インターフェイスを実装することにより、設計者は、フラッシュ・ストレージ・ベースSoCで最高性能と低消費電力を実現することができるようになります。シノプシス社は、MIPIワーキング・グループならびに理事会に積極的に貢献してくれている強力なパートナーであり、同社のソリューションによりMIPI規格の採用が加速し、幅広いモバイルならびに関連機器の開発が促進されてきました」
シノプシス IPマーケティング担当副社長 John Koeterは次のように述べている。「消費者が求めているのは、バッテリーの電力消耗を抑えつつもセキュアな環境でギガ・バイト級の大量のデータのやり取りを高速に実行できるデバイスです。DesignWare UFS 3.0 IPソリューションは、フラッシュ・ストレージ向けの標準規格準拠かつ完全なIPソリューションです。このソリューションをご活用いただくことにより、設計者の皆様は、開発リスクを抑えつつ、最先端SoCに求められる性能/消費電力/セキュリティの要件を達成することが可能となります」
提供可能時期ならびに関連情報
DesignWare UFS 3.0 Host Controller IP、MIPI UniPro v1.8コントローラController IP、16nm/12nm/7nm FinFETプロセスMIPI M-PHY v4.1 IP、検証用IPは、既に提供を開始している。UFS用DesignWare IP Prototyping Kitは、2018年第二4半期の提供開始を予定している。
DesignWare Mobile Storage IPソリューションの詳細は、下記より入手可能。
https://www.synopsys.com/designware-ip/interface-ip/mobile-storage.html
DesignWare IPについて
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IPに関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。
詳細情報はhttps://www.synopsys.com/designwareより入手可能。
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-6746-3940 FAX: 03-6746-3941
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